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草間彌生展 [日記]

5月22日まで国立新美術館で開催されていた『草間彌生 わが永遠の魂』。
閉幕間際になって行くことができました。

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3月にミュシャを見に行ったときも本展は気にはなっていたのですが、草間彌生さんの芸術をただただ見て眺めて楽しむだけでいいのか… という思いもあって、なかなか足が向きませんでした。(といっても、東京出張があって、かつ金曜日の夕方とかでないと無理なので、そうそうチャンスがあるわけではありませんが…)

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草間彌生さんは1929年に長野県松本市で広大な土地や温室でスミレや百日草などの種を全国に売る、種苗・採種業を営む裕福な家に生まれました。

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地元の画家のパトロンになるなど、美術には一定の理解がある家だったようですが、お母さんは情緒不安定で彼女とも折り合いは悪かったそうです。

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彼女はいつも追い詰められるような気持ちで暮らしていたそうで、採種場へスケッチブックを持って遊びに行くことで、その心を落ち着かせようとされていたようです。

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そして、ある日スミレ畑で物思いにふけっていると、突然、スミレの一つひとつがまるで人間のようにいっせいに話しかけてくるという体験をされたそうです。

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スミレの花が人に見え、怖くて家に逃げ帰った…。彼女は10歳のころから幻覚や幻聴などに襲われていたそうです。

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視界が水玉や網目で埋め尽くされたりしたそうで、そこから逃れるため、もしくは自分を守るために、幻覚や幻聴を絵に書き留め始めたのが、「水玉」のモチーフの原点といいます。

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強圧的な母もとで成長した彼女は、19歳の時にやっとのことで母の許しを得て、京都市立美術工芸学校の日本画科へ入学しますが、因習的な画壇に失望しやがて松本に戻ります。

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松本に戻った彼女は、自身の表現を追求し創作に没頭し、そして徐々に認められるようになって個展も松本や東京で開くようになりましたが、その活躍の場をアメリカに求めます。

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1957年、27歳でアメリカに渡った彼女は、その個性的な作品で評価を得るとともに、反戦運動や多数の「クサマハプニング」で過激なパフォーマンスやインスタレーションを披露。このころ、過激な前衛芸術家のイメージがついたのでしょうか。

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しかし1972年に芸術上のパートナーであり親友?でもあったジョゼフ・コーネル氏が死去。翌1973年帰国。



その後は美術作品の制作発表を続けながら小説、詩も創作開始。その後は彼女の芸術が認められ、第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰、朝日賞、紺綬褒章、高松宮殿下記念世界文化賞、文化功労者顕彰など数々の賞を受賞し、誰もが知るアーティストとして、全世界100カ所以上の美術館に作品集蔵されるようになりました。

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この写真は霧島アートの森で見た『赤い靴』。この作品を見たことがきっかけで、前衛アーティストとして名前くらいしか知らなかった彼女のプロフィールを知ることになりました。以来、水玉模様を見ると彼女の幼少時の幻覚に怯える姿が何となく浮かんでくるのです…。

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しかし、本展の内容はもう圧巻でした。圧倒されて余計なことを考える隙もありませんでした。音声ガイドにもご本人の肉声や歌声が入っていて、自身の芸術に対する思いを聞くことができました。

いつまでもお元気で作品を発表し続けていただきたいと思います。


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コメント 2

hatumi30331

いいなあ〜〜
行きたいなあ〜〜〜〜♪
草間さんの作品大好きです!^^
by hatumi30331 (2017-06-06 07:11) 

おじゃまま

どこかの島に。。あるという、、写真を見たような。。
水玉かぼちゃ。。独特な、と思っていましたが、
幼い頃の原体験みたいなものがベースにあったのですね。
by おじゃまま (2017-06-07 21:48) 

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